俺が、中学2年のとき、月森露葉と如月紅葉、水無月若葉っていう3人の友達がいたんだ。
露葉は、明るく活発なきれいな女子。
紅葉は、女子みたいだけど男子、なぜかいつもおネエ口調で喋っていた。
若葉は、冷静な奴だったけど、いたずらとかが好きなやつだった。
俺達四人は、雨が好きなこととまぁ顔がいいこともあって、「four rein」って呼ばれてた。
四人で遊んでいたある日、若葉が
「月夜って3つの雨って知ってる?」
「何それ?聞いたこともないや」
「じゃあ、願いの雨と時間(とき)の雨、思話の雨は?」
と今度は、紅葉が
「それも知らない」
「まじかよ、願いの雨ってのはな......」
若葉が、丁寧に教えてくれたおかげで、僕も理解ができた
願いの雨は、何でも一つ願いを叶えてくれる
時間の雨は、過去に行ける
思話の雨は、ある人に思いを話せる
この3つを合わせて、3つの雨というらしい。
一言言わせてもらえば...........それ、本当なのか?
「ねぇ、これ、私達で探さない?」
「えっ!?」
「露葉、ナイスアイデア!」
「俺も賛成だ」
三人が、僕をじーっと見てくる。圧がすごい
「わかったよ、やればいいんだろ」
それから僕たちの3つの雨探しが、始まった。
あれから、2年、今も僕たちは、3つの雨を探していた。
「また、明日!」
「またな」
「またね」
「バイバーイ」
僕らは、いつもの場所で別れた。
次の日、僕らに悲劇の雨が降った