ずっと眠って居るのは、何も感じなくて良いから。目を開けても其処には良い事なんて何ひとつ無い。頭は痛いし、甘いものは嫌い。お喋りも、時々来る訪問者も好きじゃ無い。こんな事を考えるのも嫌いだ。酷い頭痛が邪魔をするし。だから目を閉じて、何も見ない聞かない。お腹が空いたとか喉が乾いたとか、どう言う訳か余り感じないのでずっと眠って居られる。脳味噌の裏側の、真っ黒な場所に独りで居る事が今は一番幸せ。
どうしてこんな所に居るのか、自分でも解らない。ある時目を開けたら、日常であるかの様に此処に居た。
……ニチジョウ? 何だろう、それ。
【DorMouse】