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※ゲーム版のキャラが映画(劇場版)を演じたと仮定した会話文。
予告、公式の写真で公開された程度のネタバレはありますが内容のネタバレはありません。
【聞かれたらマズい会話】
成「DVDに特典映像か‥‥。オフショットシーンなんて入れられたら、マズいな。」
真「どうして? 変なことしたの?」
成「いや、そういうんじゃないだ。‥‥ぼく、撮影がないところで御剣と話していたんだよ。」
真「ふーん。でも御剣検事とは友達なんだし、普通なことなんじゃない?」
成「そういうわけにもいかないよ。ぼくらは敵対している関係なんだから。」
真「あ、そっか。一応、弁護士をしている身には世間に知られたら心証が悪くなるよね!」
成「うん‥‥。まぁ、そういうことだね。あと、ぼくは一応じゃなくてシッカリ弁護士をやってるんだけどな。」
真「でも、いいんじゃないのかな。映画なんだから演じてるって話なんだし‥‥。会話が無くてギスギスしてる方が変だよ。」
成「そういうもんかなあ。」
真「そういうもんだよ。それに、“ふぁん”としてはそういう会話も聞きたいんじゃないかな。ちなみにどんなことを話してたの?」
成「どんなって言ってもなぁ‥‥。たわいもないことだよ。振り返ってみるとお前スゴいイヤなヤツだったね、とか、あのときの報酬いつくれるのとか。」
真「‥‥なるほどくん。小さいよ、器が。」
【知られたくないこと】
御「困ったことになった。撮影の合間という映像を収録されたら‥‥私はどうすればいいのだ。」
糸「ああ、成歩堂や裁判長と話したやつッスか? 大丈夫ッスよ! 八百長だなんて誰も思わないッス!」
御「そうではないのだよ、イトノコギリ刑事。それ以上に深刻で重大な問題なのだ。」
糸「そ、それ以上‥‥?」
御「キミにだけ言うが、‥‥その、トノサマンの着ぐるみがあったのは知っているだろうか?」
糸「ああ、そう言えば倉庫にあったッスね。」
御「‥‥それをつい、その、なんというか私でも着れるものなのかと思ってだな。」
糸「着ちゃったッス?」
御「い、いや! そのアレだ! 検事を辞めるときが来たらと考えてスーツアクターを視野に入れただけで、そのようなアレではない!」
糸「御剣検事、検事を辞めるおつもりで‥‥? そんなの、そんなのダメッス!」
御「辞めるとは言ってないだろう。ときが来たら、だ。」
糸「でも、転職を考えているッスよね? じゃなきゃ辞めるときが来たらなんて言わないッス!」
御「や、辞めるつもりは毛頭ない!」
糸「じゃあ、なんで着たッス? 気もないのに着たってことッスか?」
御「ぐっ‥‥! ムぅぅ‥‥。」
真「答えにくそうだね。御剣検事。」
成「素直にトノサマンになりきりたくて着たかったって言えば済む話だったんだろうけどね。まあ、ほっとこうか。自分でまいたタネだし。」
【密着御剣検事24時】
ナ「容姿端麗、色んな女性をトリコにする検事・御剣怜侍の24時間に迫るッ! どうや? ええ案やろ?」
御「‥‥断る。」
ナ「なんでや! 特典映像目当てにDVDの売り上げも伸びるかもしれんっちゅーのに!」
御「売り上げが上々になったところで私には何もメリットがないでしょう。ただ私生活、仕事の状態を公衆に晒すだけだ。」
糸「そうッス! 御剣検事のプライベートは自分が守るッス!」
ナ「ケチやなー。少しくらいええやんか。考えてもみぃ? ファンとしたら好きな人の1日だけでも見てみたいねん。‥‥じぶん、トノサマン好きやから分かるやろ?」
御「な、なぜそれをッ!」
ナ「ふっふっふっ。ウチはジャーナリスト。そんくらいの情報は持ってんねん。他にもネタはぎょーさん持っとるで~。週3でトノサマンショーに出掛けて、プレミアムボックスも予約済みの検事さん。」
御「‥‥はあ。検事をゆするとはジャーナリストもたいがいだな。」
ナ「ゆするんとちゃうよ。コレは交換や。コーカン。ちなみに情報はナルホドーから貰うたんよ。」
御「ム。成歩堂から? ‥‥‥‥‥‥ツブす。」
糸「ということがあったッス! アンタ早く逃げるッス!」
真「情報を高く買ってくれるからって、ぺらぺら喋り過ぎちゃったね。」
成「うぅ‥‥絶対にヒミツにしてくれって言ったのに‥‥。」
【映画の見どころは?】
真「やっぱりアレだよね。某特命のチェス好き刑事さんもビックリな高さから紅茶を注ぐシーン。」
成「‥‥え、そんなシーンあったっけ。」
真「そして、相次ぐ爆破事件に巻き込まれるあたし。タイムリミットはもうわずか! なるほどくんは救えるのか! ‥‥っていうドキドキ感かなあ。」
成「もう、それ逆転裁判とは違う映画になってるよね。」
糸「まだあるッスよ!」
成「まだねつ造するんですか‥‥?」
糸「ねつ造だなんて人聞きが悪いッス。自分が“綾里真宵! タイホするッス!”と登場してからが見どころッスよ。」
真「あーそう言えば、予告でも使われてましたよね。銃をかまえてるカッコイイシーンが。」
糸「そうッス。あのあと自分は仁義なき銃撃戦を繰り広げるッス。」
成「勝手にヤクザ映画にしないで下さいよ! というかあんなところで発砲しちゃマズいでしょう!」
糸「そしてお腹に銃弾が当たった自分は、生死をさまよい記憶喪失になって色々なことを忘れてしまうッス‥‥。」
真「色々と?」
糸「アンタらのことも自分のことも、御剣検事のことさえ忘れてしまった自分が周りの人の絆と愛で記憶を取り戻していくハートフルストーリーが見どころッス。」
成「‥‥もう裁判、関係なくなってますよ。」
御「そんなことはない。記憶をなくしたイトノコギリ刑事が事件に巻き込まれて容疑者になるのだよ。そこで‥‥。」
真「なるほどくんの出番なんですね。」
御「いいや。この私が風邪を引いた成歩堂の代わりに弁護士になるのだ。検事と弁護士という私の葛藤こそが見どころだな。」
真「うわぁ、盛りだくさんだね。逆転裁判の映画って!」
成「‥‥過剰広告ってたしか詐欺罪になるんだよな。」