ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
──あ、入って。夜遅くに呼び出してごめんね。
今日はあなたにプレゼントがあるの。
……はい、どうぞ。重いから気をつけてね。
……ねぇ、昨日あの女の子と話してたよねぇ? 神崎さん、だっけ?
あ、理由なんて聞いてないから。とにかく神崎さんと「話してた」、よね?
どんな理由があろうとも、他の女の子と「話さない」って約束したよね?
……約束なんてしてない、ですって?
ふざけないで。私の言うことは「絶対」なの。
──覚えてる?
あなたが私に告白した時のこと。
あなたは必死に、「何でもするから付き合って欲しい」と言ったのよ。
そりゃあ、二回も私に振られた後だったものね。でも、その言葉、忘れたなんて言わせないわ。私はその言葉を聞いてあなたと付き合うことにしたんだから。
付き合って数ヶ月は幸せだったわ……。私のために女の子と話さないよう頑張ってくれてたものね。
……私、何度も「他の女の子と話さないで」って言ったわよね?
「何でもするから」と言ったあなたは、結局、その約束を何度も平然と破ってた。いろんな女の子と普通に話すようになった。その時のあなたは、私と居る時よりずっと楽しそうに見えた。
あなたは私のためにちゃんと約束を守ってくれる人だと思ったから、付き合うことに決めたのに。私を大事にしてくれると思ったから、あなたを信じて付き合ったのに。
……もう、我慢の限界よ。
あの子……神崎さんと明日、また会って話す約束をしたですって? ……仕事だから仕方ない? そんな言い訳、聞き飽きたわ。仕事だからって、どうして神崎さんとばかり話すの? 神崎さん、絶対あなたのことが好きなのよ。あなただって神崎さんのことが結構好きなんでしょ? ……分かるわよ、あなたたちの顔を見ていれば。二人とも目を輝かせて、笑顔で話してて。
神崎さん、みんなに優しい人だものね。きっとあなた、私といると窮屈なんでしょ? 神崎さんなら、そんなことないものね。
でも、ふふ……馬鹿ね……どちらにしろ、もう話すことなんて出来ないわよ。
プレゼントの中身、見てみたら?