酸素カフェ

目次

  • 近未来の東京。相沢幸助は四十二歳の、喫茶店店長。子供は居ない。大川奈々(おおかわなな)というアルバイトを雇って、経営はまあまあ。ニュースのトピックスで、幸助は、最近植物の様に二酸化炭素を吸って光合成でエネルギーを生み出し、酸素を吐き出して活動する新型アンドロイドの事を知る。アンドロイドは自力でエネルギーを生み出すため、働いて糧を得るという発想がない。工場で労働プログラムを注入して出荷されても、やがて働かなくなり、持ち主の元から逃げて浮浪化したりする。幸助はそんな廃棄予定のアンドロイド、ハナをコンビニでもらい受ける。

    続きを読む

    閉じる

いいね! しおり